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2016年07月07日ブログ
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七夕を「スイカを贈る日」に決めて男女間のギフト需要を喚起したら、どれくらいの経済効果が生まれるだろう?

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今日は7月7日。「七夕」です。

 

織姫と彦星が1年に1度七夕の夜にだけ逢う事が許されたという誰もがご存知の伝説ですが、実はこの七夕伝説はアジア各地で語り継がれています。 また、日本でよく知られる七夕祭りの基本形は「短冊に願い事を書いて笹の葉につるし願いが叶うようにお祈りする」というものですが、日本国内でも各地方によって微妙にお祭りやお祈りの仕方が違うように、アジア各地でもずいぶんいろんなかたちがあるらしいのです。 それらをいちいち取り上げだしたらキリがないのでやめておきますが、昔から気になっていたのはこの七夕伝説の「起源」。その起源は諸説様々あり、いまもまだ多くの謎を残したままなのですが、代表的なものとしてはどうやら下記の2つの起源にまとめられるようです。

 

1)宇宙と地球を1本の樹が結んでいるという「世界樹(または宇宙樹)信仰」とよばれる世界各地にあった原始信仰が、中国において「七夕伝説」として完成した。

 

2)インドを起源とする「異境訪問神話」(羽衣伝説と浦島太郎を足したような話)が中国に伝来して「七夕伝説」として完成した。

 

民俗学的にはもっと複雑な伝承経緯があるようですが、おおまかに言うと上記2つにまとめられるようですね。興味深いのは、これらの説のどちらもが「中国において完成した」と言われている点です。

 

そのせいかどうかはわかりませんが、中国ではけっこう七夕の日を大切にする傾向が強く、若い人たちの間でもこの日にプレゼントを交換したりデートしたりする恋人同士は多いようで、いわば「バレンタインデー」や「クリスマス」などと並ぶ重要な記念日なのですね。 余談ですが、中国では七夕もバレンタインデーも同様に「情人(恋人の日)」と呼ぶ習慣があります。しかも中国では七夕もバレンタインデーも「男性から女性にプレゼントを贈る」のが習慣となっているため、まぁ恋人がいる男性は大変です。だって年に2回もバレンタインデーがあってその両方にプレゼント費用がかかり、おまけるその他にも誕生日やらクリスマスやらもあるわけですから。

日本では、七夕というのはすでに幼稚園や小学生低学年の学校行事か、地方のお祭りくらいでしか取り上げられる機会はなく、言われてみてはじめて「ああ今日は七夕か」と気づく程度ではないでしょうか。僕が知る限りですが、七夕の日に何かイベントを行う恋人同士やカップルというのはあまり聞いた事がありません。

 

でも、七夕伝説こそアジア起源の固有の伝説だとすれば、我々日本人としてもクリスマスやバレンタインデーより、むしろ七夕こそ大切にすべき記念日なのかもしれません。

 

たとえば7月7日の七夕を「恋人の日」と定めて、男女間でプレゼントを交換する日にする。

 

もしそうなったら、日本の小売業界はギフト需要がひとつ増えて、けっこうな経済効果につながると思いますよ。参考までにバレンタインデーとホワイトデーの経済効果を見ると、2015年度でそれぞれ約1080億円(!)と約730億円という数字が公開されています。「男女間でプレゼント交換をする日」という習慣を浸透させられれば、単純計算でバレンタインデーとホワイトデーを合算した1800億円くらいの経済効果が生まれるというわけです。これってスゴくないですか?

 

そのためには、七夕をギフトに結びつけるストーリーとか習慣が必要ですよね。バレンタインにはチョコを贈る、とか、ハロウィンにはカボチャを贈るとか(ちょっと違うか:笑)。

 

たとえばこういうのはどうでしょうか?

 

七夕には男性から女性にスイカを贈る日と決める。女性は男性からいただいたスイカを使っておいしいスイカジュースを作って仲良く一緒に飲む。夏らしくて風情あるでしょ?

 

そうすると「スイカのギフト需要」という新しい市場創造に結びつくわけで、こだわりのある男性諸氏は有機農法とかのスイカを求めたり、あるいは「特別に甘いブランドスイカ」みたいな付加価値の創出も活発になったりして、ニッポンの農業の活性化にもつながる。バレンタインチョコのように「義理スイカ」も普及して、廉価なわけありスイカが企業の総務部のOLさんとかに受けて、会社の人間関係の活性化にも一役買う。また手作りスイカジュースの需要を喚起することで、ジューサーやミキサーといった家電市場が活性化されて、本格的なプロ用の製品や、可愛くてオシャレな製品など、ライフスタイルに合わせた商品開発も活発になる。もちろんバレンタインがチョコだけのプレゼントで終わらないように、スイカ+αのギフト需要も喚起される。

 

どうでしょう?スイカ業界(?)の皆さん。これ、マジメに検討しませんか?

 

でも毎年7月7日の夜は、街の中や通勤電車の中がスイカを抱えたサラリーマンたちでいっぱいになって、ちょっと迷惑かもしれない(笑)。

 

※追記

ちなみに織姫(こと座・ベガ星)と彦星(わし座・アルタイル星)の間の距離は約15光年。宇宙最速と言われる光の速度(秒速30Km) 15年、両方から中間地点まで互いに逢いに行ったとしても7年半かかるという、とてつもなく遠い遠距離恋愛です。

 
 

宮内 尚弥投稿者 

宮内ナオヤです。プランニングとクリエイティブディレクションを担当。得意はコンセプトメイキングと、愛と情熱にあふれたプレゼンテーション。標準語、関西弁、中国語を操るトリリンガル。好きなコト&モノ:スキー、登山、カメラ、自転車、温泉巡り、鉄道、キーボード演奏、ファンクミュージック、スイーツ、白米。

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