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2016年04月06日ブログ
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テレビCMの王道をゆくコーセー70周年CMと、リリカルスクールの画期的なスマホ向け縦型MV。最新の2大注目コンテンツにみる映像のトレンド。

TV & sumaho

お花見のシーズンもピークを迎え、すっかり春爛漫な今日この頃。映像コンテンツの世界も、春らしい華やかで新鮮なコンテンツが話題になっています。

 

ひとつは、大手化粧品メーカーの「コーセー」が創業70周年を記念して新しく制作・展開しているTVCM。実はこのCMには日本を代表する豪華女優陣が一挙に出演していることで話題になっています。

http://kose70th.jp/

 

出演している女優は、新垣結衣さん、上戸彩さん、ローラさん、桐谷美玲さん、小泉今日子さん、すみれさん、森高千里さん、藤井荻花さん、藤井夏恋さん、北川景子さん、の総勢10名。

 

その映像がこちら。

 

<TVCM予告編>

https://www.youtube.com/watch?v=Q31s2o03mPk

 

 

<TVCM宣言編>

https://www.youtube.com/watch?v=tA990rA2tlI

 

 

<メイキング編>

https://www.youtube.com/watch?v=VSLo0imxxDg

 

 

この70周年期年記念CMのタイトルは「tokyo seven days」。「きれいのその先にあるもの」というキャンペーン・テーマを軸に、東京で暮らす女性の7日間を描くオムニバス形式になっています。恐らくこれを皮切りに今後、各女優さんたちの個別のCMが順次展開されてゆくのだと思われます。

 

著名人をイメージキャラクターとして起用した広告宣伝というのは、マスメディア展開での話題性やプロモーションでの優位性も含めて、昔からあるスタンダードなブランディング手法ですが、大勢の著名人たちを一堂に集めたCMというのは、ここ数年のトレンドでしょうか。

 

多数の女優さんたちが一挙に出演するという点でいえば、資生堂TSUBAKIは2006年の市場投入期から複数の女優を同時に出演させるCMを続けていますし、女優だけに限定はしていませんがTOYOTAやソフトバンク、auなどでも複数タレントを同時に出演させるCMシリーズの展開を続けています。

 

複数のタレントを一挙に出演させるという手法は、個別商品毎の展開や、その後のシリーズ展開の際のバリエーションを創りやすいメリットは当然ながら、人数分だけ話題性の増幅やSEO面でも広範な効果があり、長期にわたって大掛かりなブランディングを行なう際には非常に効果があります。ただ一方で、当然ながらギャランティをはじめ莫大な費用がかかりますので、体力のある企業にしかできない戦術であることは否めません。そういう意味では、多くの著名人が一同に会するCMは、全方位的なメディアであるテレビという特性を最大限に活かしながらマス展開からプロモーションまでを絨毯爆撃的に埋め尽くすという広告宣伝戦略の王道でもあり、莫大な宣伝予算を使えたり幅広いターゲティングを行なう大手企業のブランディングで今や新たなスタンダード戦術として定着しつつあるようです。

 

さてもうひとつの話題映像は、リリカルスクール(lyrical school)という女性6人のヒップホップアイドルユニットの新曲MV(ミュージックビデオ)です。

 

※リリカルスクールを知らない人はまずこちらを。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Lyrical_school

http://lyricalschool.com/(公式サイト)

 

今回の映像は「RUN and RUN」という楽曲のMVで、何が話題かというと実はこの映像、最初からスマートフォンでの視聴だけを想定して、なんと前代未聞の「縦型」の映像として制作されているのです。何はともあれまずは映像をご覧下さい。

 

<リリカルスクール『Run and Run』MV>※必ずスマホでご覧ください!

https://vimeo.com/161487817/8dc6bebe6f

 

ご存知のとおり、映像の世界はこれまで4:3や16:9といった「横長」の比率というのが当たり前でした。ところが昨今のデジタルデバイスの主流がPCからスマホへとシフトし、動画もテレビやPCではなくスマホで観るというスタイルが急増している中、たしかに横長の映像というのはそのハードウェア特性とはマッチしておらず、違和感を感じている人は多かったはずです。その中で、今回のMVは恐らく商業映像コンテンツとしては初めての「縦型(スマホサイズ)」として制作された点がまず画期的で、そもそもハナからテレビやPCを完全に無視しちゃってる点が気持ちいいほど潔いです。(たしかにPCで見てもパッとしません:笑)

 

さらにこの映像、ご覧いただけばわかるとおり、iPhoneの待ち受け画面からはじまり、メールや電話、メッセンジャー、カメラ、twitter、LINE、vineなど、最初から最後まで「スマホのアプリ」のパロディとして綴られており、まるで自分のスマホがリリカルスクールのメンバーたちにジャックされてしまったのような錯覚に陥る点が、とってもイマ風でイケてます。

 

恐らく、先述のようなスマホのアプリを日常的に使ってない方がみたら今ひとつピンとこないばかりか、「なんやこれ見にくいなぁ」という感想で終わってしまうのかもしれませんが、スマホを日常的に使いこなしているユ

ーザー層からみると、これほどまでに「ささる」映像はなかったのではないでしょうか。

 

 

いかがでしょうか。大勢の著名女優たちが一堂に会したテレビ向けコンテンツの王道をゆくコーセーのTVCMと、「スマホ」という今最も最先端のデバイスだけに完全に特化し、新しい「縦型映像」というトレンドを生み出したリリカルスクールのMV。

 

同時期にリリースされたコンテンツでありながら、まったく異なるスタイルではありますが、それぞれに「テレビ」「スマホ」という現代の2大メディアにおける映像コンテンツの「イマとこれから」を語る上で、非常に象徴的なコンテンツだと感じました。

 

皆さんはどんな風に感じられましてでしょうか?

 

 

宮内 尚弥投稿者 

宮内ナオヤです。プランニングとクリエイティブディレクションを担当。得意はコンセプトメイキングと、愛と情熱にあふれたプレゼンテーション。標準語、関西弁、中国語を操るトリリンガル。好きなコト&モノ:スキー、登山、カメラ、自転車、温泉巡り、鉄道、キーボード演奏、ファンクミュージック、スイーツ、白米。

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