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2016年02月26日ブログ
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日本の総広告費発表。6兆1710億円で前年比ほぼ横ばい。

市場規模マップ2015

先日、日本の総広告費が発表されました。

http://www.advertimes.com/20160223/article218291/

at_i_at0223

これは電通が1947年から開始しているもので、マス四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)をはじめ、衛星メディア関連、インターネット、プロモーションメディアについて、媒体社や広告制作会社のご協力を得ながら推定を行っているものです。

 

今回発表されたのは2015年度のデータで、総額は6兆1710億円。これは百貨店業界の市場規模とほぼ同じで、B to C向けEC市場のほぼ半分くらい、自動車関連の製造業の約1/10程度、風俗産業よりもちょっと多いくらい、という具合です(ちなみに風俗産業の市場って思ったより大きいなと思ったのは私だけでしょうか?)。このあたりの各業界別市場規模については、「visualizing.info」というデータ可視化サイトが発表している「市場規模マップ」を参照していただくと一目瞭然ですので、ぜひご覧ください。けっこう楽しいですよ(笑)

http://visualizing.info/article/4534.html

 

さて、話を広告市場に戻すと、電通のサイト(http://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/)では過去のデータも閲覧できるのですが、2000年以降の数字を見てみると、2004年から2007年までは上昇し、2008年に急減。以降2011年まで減少を辿り、その後毎年微増に転じていました。恐らく04年〜07年の上昇はインターネット広告の急速な発展が背景にあり、08年の急減はリーマンショックの影響であったと思われます(ちなみにインターネット広告市場は、その前の90年代の終わりから2000年代の初頭にかけて毎年200%規模で成長しています)。

 

15年度のデータをカテゴリー別にみると、マス4媒体は前年比97.6%と減少、インターネットは前年比110.2%と増加、プロモーションメディアは前年比99.1%と微減です。これをさらに細かく見てゆくと、マス4媒体でも衛生メディアだけは101.5%とわずかながら増加、プロモーションメディアでは、屋外広告(100.5%)、POP(100.3%)、展示・映像(107.7%)の3項目が増加していることがわかります。

 

縮小傾向が顕著なのは、新聞、折込、そして電話帳広告の3項目。これはもう明らかにインターネットの普及が原因かと思われます。興味深いのは、これだけインターネットが普及していても、屋外広告や店頭POP、展示・映像関連は元気があるということです。中でも展示・映像が大きく伸びているのは、プロジェクションマッピングに代表されるような新しい技術の普及や、動画配信などの新たな拡散の仕組みなどとの相乗効果が原因であろうと思われます。つまり、単なる平面的なメディアはますますネットに取って変わられてゆく中で、立体的な仕掛けが可能なメディアはネットとの共存共栄でまだまだ成長の余地があるのではないか、ことでしょう。

 

ちなみにインターネット広告の内訳では、運用型広告(検索連動広告や一部のアドネットワークのほか、新しく登場してきたDSP/アドエクスチェンジ/SSPなど)がインターネット広告費全体の約7割ちかくを占めるにまで成長しているのが特長的です。「インターネット広告」と「マス4媒体」という新旧メディアにおける明暗の別れ方もさることながら、まだ新しいインターネット分野の中でも、枠売り広告やアフィリエイトなどの従来型広告から、より仔細なターゲティングが可能な運用型広告へと新旧の交代が急激に進んでおり、時代や社会とともにコミュニケーションのあり方も、その進化や変化のスピードがますます加速していることがわかりますね。

 

宮内 尚弥投稿者 

宮内ナオヤです。プランニングとクリエイティブディレクションを担当。得意はコンセプトメイキングと、愛と情熱にあふれたプレゼンテーション。標準語、関西弁、中国語を操るトリリンガル。好きなコト&モノ:スキー、登山、カメラ、自転車、温泉巡り、鉄道、キーボード演奏、ファンクミュージック、スイーツ、白米。

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